売れるホームページのルール コトバの天才に学んでみる:名文を読んでみよう |
ある意味で、名文を読んでダイレクトに「広告の勉強」になるのは、
「冒頭文」かもしれません。
素晴らしい作品は、冒頭の数行だけで「あっと言う間に、作品の世界」に
引きこむ力があります。
私達の広告やホームページも、キャッチコピーを始めとした最初の数行で
「一気にお客さんの興味をひく」必要がありますから、
ぜひ一度読んで、おきたいですね。
学生の頃に暗記した古典しかり、近現代の日本文学しかり、
まずは「冒頭文」だけでも、
ぱらぱらっとめくって見ては、どうでしょう?
色々なセミナーに、数十万円の受講料を出して参加するよりも、
数倍の学びを得る事ができるかも、しれません。
わずか数百円の書籍代でオーケーですし、図書館で借りれば無料です(笑)
例えば、
川端康成作品の冒頭文を読むと、
目の前に「作者が見ている風景が広がるような」感じさえします。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
川端康成「雪国」冒頭文より
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠が近づいたと思うころ、
雨足が杉の密林を白く染めながら、
すさまじい早さで麓からわたしを追って来た。
川端康成「伊豆の踊子」冒頭文より
わずか冒頭の数行で、作品の世界観が伝わってくる文章は、
まさに「名作」といった感じですね。
まずはじっくりと作品を味わってから、
「なぜ自分はこの文章に惹き付けられたんだろう?」
と考えてみてはどうでしょう?
何か、新しい「伝わるコトバのヒント」が見つかるかもしれません。
見つかったら、ぜひ教えて下さい。
■ちなみに、雪国は、最初に書きはじめられた昭和9年から、
川端康成が亡くなる前年、昭和46年に「定本雪国」が発表されるまでを、
含めると、30数年の歳月がかけられたといいます。
推敲に推敲を重ねた文章・・・歴史に残るということは、
そういうことなのかも、しれません。
川端康成(略歴)
1899 大阪市に生まれる。
1901 父死去。
1902 母死去。
1906 祖母死去。祖父と二人で生活するようになる。
1909 姉死去。
1914 祖父死去。豊里村の叔父に引き取られる。
1917 上京。浅草蔵前の従兄弟の家に居候。
1918 初めての伊豆旅行。以後、毎年行うようになる。
1920 東京帝国大学英文学科に入学。
1921 菊池寛の了承を得て、第六次「新思潮」を発刊。デビュー作「招祭魂一景」を発表
1969 ノーベル文学賞受賞
1972 逗子マリーナのマンションにてガス自殺。
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