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伝わる&売れる文章のルール伝わる&売れる文章のルール

その2−1 考えているだけでは、伝わらない

売れる文章講座

言わなければ聞こえない。書かなければ読んでもらえない。

 
 
質問です。
 
あなたは今、何かを飲んでいますか?飲んでいなければ、ちょっと何かを飲んで下さい…いいですか? では、質問します。
 

:その飲み物の「おいしさ」または「不味さ」を、
私(佐藤)に言葉で伝えて下さい。

 
美味しい飲み物ならば「私も今すぐ、飲んでみたい!」と思うような、逆に不味い飲み物ならば「そんなのは、絶対に飲みたくない!」と思わせるような文章を書いてみてください。
 
どうですか? 中途半端な言葉では、全然伝わりませんよ。「甘さと爽やかさが調和して」と表現したとしても、甘さと爽やかさは個人的な体験ですから、それぞれに違いがあります。そもそも、このような表現では「今すぐ飲んでみたい!」とはなりませんよね?
 
「とにかく飲めばわかる!」と、言いたくなる気持ちもわかりますが(笑)飲みたくても実際には飲めない人のために文章を書いて伝えるのが、あなたの仕事なのです。
 
 

読者の読解力・想像力に甘えてはいけない。

 
ところが多くの方が「まあ、なんとなく伝わるだろう」と無意識のうちに考えてしまうものです。わかる人には、わかってもらえるはず、と相手の読解&想像力に委ねてしまうものなのです。
 
もしもこれが「すでに認識されている商品」ならば、ある程度の表現でも十分に伝わるでしょう。有名である、ということは、すでに共有している情報が大量にあるということでもあります。背後に膨大な情報があるからこそ、わずかな言葉でも理解できるし想像することも容易になってくるわけです。
 
ところが。そう「無名の商品」を「無名のホームページ」で売るとなれば、どうでしょうか?「当社の自信作です」と書いただけで良さが伝わるでしょうか?「品質は、他社に絶対に負けません」と書いただけで信じてもらえるでしょうか?足りないですよね。全然「言葉=情報」が足りない。「言わなくても、伝わるだろう…あえて口にしない、この奥ゆかしさが美しい」なんてフレーズは恋愛小説の中では意味があるかもしれません。一度も会ったことがない相手に、文章だけで何かを伝えるということは、本当に難しいことなんです。そして何も伝わらないということは、存在しないことと同じなんです。
 
 

あなたは『言葉の力』を、軽く考えてはいませんか?

 
表現する言葉がなければ、あなた&商品の魅力を「伝える」ことはできません。それなのに、多くの人が「画像・デザイン中心」で言葉は軽く添えるだけのページを作ってしまうのですね。
 
フォトショップで「画像の合成」や「ロゴの作成」には、たっぷりと時間をかけるのに、最新のツールで動きを演習するのには、時間と費用をかけるのに、なぜ「言葉」を考えることは、あっさりと終わらせてしまうのでしょうか。本来は、一番時間と労力を注ぎ込まなければいけない部分なのに、いくつか言葉を並べて「まあ、こんな感じでいいんじゃないですか」で終わらせてしまうのでしょうか。あなたのホームページを訪れるお客さんは、「あなたの事を全く知らない他人」です。あなたが自分から「語りかけて」「伝える努力」をしなければ、ただスレ違うだけ…広告を出して、せっかくつないだ貴重な出会いが、台無しになるのです。
 
まして、webの世界には、同じような商品・サービスが溢れているのです。厳しい表現になりますけれど、あなたの商品と似ている「機能・サービス」「価格」のものが、たくさん溢れている訳ですから、軽く考えた文章では一瞬で「見切られてしまう」と考えておくくらいで、ちょうど良いと思います。
 
 

『眠っている言葉の力』を目覚めさせた人だけが届く場所。

 
言葉で何かを「表現する」「伝える」ことを、必要以上に難しく考えることはありませんが「甘く考える」ことは、もっと良くありません。見えない部分、背後の部分に時間をかけて準備し、じっくりと完成させていく事は、すべての世界に共通することです。
 
ホームページの世界では「新しいツール」や「アクセスアップ(SEO)」「ブログ」「メルマガ」「ムービー」など、技術的な部分や数値化しやすい分野に注目が集まる事が多いように感じます。言葉という存在は、あまりにも身近であるからこそ、その大切さが理解しにくいのかもしれません。
 
だからこそ「言葉の力」に気がついて、じっくりと実力を磨いていく人には、数年後には、大きな「何か」がもたらされるのではないか? と考えるわけなのです。
 

今まで自分は「言葉の力」を軽く考えていなかったか?

 
そんな風に気が付いてもらえれば大丈夫です。今あなたの中には「伝わる文章のルール」が生まれ始めています。

伝わる文章講座  佐藤 隆弘 拝

 
リニューアルの追伸
色々なところで繰り返していることなのですが「伝わらなければ、存在しないことと同じ」なのです。「頭の中のメッセージを、正確に伝わる言葉に翻訳し、表現し、読んで認識してもらう」ことでコミュニケーションがスタートするのです。

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